気温および気候、植生 Home 韓国理解 気温および気候、植生
 
気温
三面が海に囲まれた韓国では、海洋と隣接しているにもかかわらず、大陸の影響を受ける大陸性気候がみられる。大陸性気候がみられる理由は、ユーラシア大陸の東海岸に位置し、季節風が吹いて夏は暑く冬は寒くなり、夏と冬の気温の差が大きく、中緯度の大気圏上層に強い偏西風が西から東に吹いているからである。
冬は、シベリア内陸に強い高気圧が発達して北西風が吹き、この風は冷たく乾燥しているため、寒く乾燥した天気になるが、寒い時は寒帯地方並みの寒さが訪れる。夏は、北太平洋の蒸し暑い空気が上昇すると、高温多湿の熱帯地方のような蒸し暑い天気になる。
海に囲まれ地形が複雑な韓国では、各地域によって地方風が吹くが、その中でも晩春から初夏の間オホーツク海高気圧が拡張する時、嶺西(ヨンソ)地方に高温で乾燥した風が吹いて干ばつをもたらすフェーン現象がその代表的な例だ。7月と9月の間に熱帯地方で発生した台風は、強い風雨をともない、通り過ぎた地域に風水害を起こして莫大な被害を与えるものの、干ばつや赤潮を解消してくれるため生活にプラスになる面もある。韓国の年平均降水量は、約1,200mmと世界平均の970mmよりは比較的多い方だが、地形が複雑であるため、地域によって降水量の差が大きい(南側地域の降水量が多く、北に上るほど降水量が少ない)。

また、年ごとの降水量の差が大きく、季節による降水量の差も大きい。夏は年降水量の50%以上が集中して降るため、生活に多大な不便を与える。冬の降水量は年降水量の10%前後と比較的少ないが、一部地域においては地形的な影響で大量の雪が降る。梅雨時や台風が通り過ぎる時には、集中豪雨も発生し、洪水や山崩れなど多大な被害を与える場合もある
季節
韓国は中緯度に位置して四季の変化がみられるが、特に、大陸の東岸に位置し季節の変化が大陸の西岸よりもはっきりしている。その上、韓国の周囲を覆って影響を及ぼす気団によって、四季の気候の特性がはっきりと区分される。韓国に影響を与える気団は、寒冷で乾燥したシベリア気団、高温多湿な北太平洋気団、寒冷多湿なオホーツク海気団、温暖乾燥した揚子江気団が主であり、不規則に近づく赤道気団によって夏に台風が来ることもある。

韓国は、冬の寒冷乾燥のシベリア気団の勢力が弱くなると、温暖乾燥の揚子江気団の影響を受ける。そうなると、温暖で乾燥した天気になるが、シベリア気団が再び拡張すれば、余寒が続いたりもする。移動性高気圧と低気圧が交互に通過しながら、天気の変化が激しくなり、空気が乾燥して山火事が発生しやすく、干ばつが時々発生する。中国の華北地方で舞い上がった黄砂が、偏西風に乗って韓国を通過する過程で黄砂現象が発生する。
乾燥した春が過ぎ、高温多湿な北太平洋気団と寒冷湿潤なオホーツク海気団の間で形成された梅雨前線が近づき梅雨入りすることで、夏が始まる。そして、集中豪雨と高い湿度、高い不快指数という特徴をもつ梅雨が明けると、本格的な真夏の暑い天気になる。時々暑さを和らげてくれるにわか雨が降ったり、夜も気温が25℃が超える熱帯夜が続いたり、熱帯性低気圧の台風が上陸して風水害を起こしたりすることもある。
シベリア気団が発達し、そこから分離されて出てきた移動性高気圧によって、朝晩の気温が低くなり、清明で晴れた天気になる。時々通り過ぎる台風や秋梅雨(秋の長い雨)を除くと、結実に良い天気が続く。
寒冷乾燥のシベリア気団が勢力を拡張しながら、冷たい北西風と寒波が発生する。一部の地域においてシベリア高気圧が弱まれば移動性低気圧が通過し、一部の地域に地形的影響によって豪雪が降る場合もある。シベリア気団が弱まったりジェット気流の影響によって、数日間暖かくなる三寒四温の現象が生じます。冬は、私たちの先祖にとって最も厳しい季節だったが、綿入れ、オンドル、キムジャン(越冬用のキムチの漬け込み)、南向きの家など賢明な方法で気候環境に適応した。
植生
韓国は南北に長く、地形が複雑で、降水量が多いため、多様な植物が分布している。植物の種類は3,600余種に至り、そのうち樹木が900余種、特産物も500余種もある。
韓国の山林は、戦争と乱伐によって原形のまま残っているのはほとんどなく、現在観察されている森林は、ほとんど二次植生である。 韓国は降水量が多いものの降水量よりは気温の分布によって植物の分布が違ってくるが、気温が緯度によって異なるため、韓国の植物帯には緯度によって異なる植物が分布しており、南から北に上るにつれ暖帯林、温帯林、冷帯林が順にみられる。