自然環境 Home韓国理解自然環境
 
土壌
韓国の土壌は、岩石の風化物がそのまま土壌に発達した残積土が大部分であり、花崗岩が広く分布して砂が多く混じった砂質土壌が多く、化学肥料の使用で酸性化した土壌が多い。
気候の影響を受け、寒い所では灰白色の土壌が発達し、暑い所では赤色の土壌がみられるが、韓国は大部分がその中間の褐色の土壌となっている。一部の地域においては、岩石の影響を受け、石灰岩の風化土と火山地形でみられる黒色の土壌も分布している。
一方、河川流域と一部海岸の低地帯においては、風と流水の運搬、堆積によって形成された沖積土が分布し、土壌が肥沃なため農耕地として利用されている。
全国土の70%を占める山地は、形成されてから大きな地殻変動もなく長い間浸食を受け、比較的低く傾斜も緩やかである。 平均標高が482mと、アジア平均960mより低く、1000m以上の高い山地は、北東部地域と東部地域に発達しており、よって多くの河川は西海と南海に流れている。
西南部地域は比較的低い山地からなっている一方、東側は高い山地が連なっていることが、私たちの生活に影響を与え、東西間の地域差、文化の違い、気候の違いを生んだ。 また、多くの交通路も東西方向よりは南北方向に発達した。
河川
中生代の地殻運動と新生代の東側の隆起によって大部分の河川は、黄海と南海に流れる。黄海に流れ出る河川は流路が長く、流量が多く、流速が遅いが、東海に流れ出る河川は、流速は速いものの流路が短く、流量が少ない。韓国は夏に大量の雨が降り、流域面積が狭いため、最小流量に対する最大流量の割合を示す河状係数が大変大きい。河状係数が大きいと、洪水対策、用水確保、水力発電、河川交通などにおいて困難がある。大部分の河川が曲流であり、その結果平野地帯を流れる曲流河川で洪水が頻発し、それを解決するため早期から堤防工事と河川を直線化する工事を行い氾濫を防止している。
すべての河川が、潮の干満の差で満ち潮の時に海水が河に逆流して入ってくる感潮河川である。この河川は、潮の干満の差が大きく傾斜が緩やかな西海岸や南海岸で特に発達しており、夏には洪水と海の満ち潮が重なり氾濫する場合もある。西海岸の平野地帯は、早くからこのような被害を防止するため、防潮堤を建設してきた。
平野
韓国の平野は、ほとんど黄海、南海に流れる大河川の下流流域に広く発達しており、東海岸は海岸に小規模の平野が発達している。内陸地域には、山地の間に河川の浸食・堆積によって形成された渓谷の間の平野が発達し、河川がお互い合流する地点の風化しやすい花崗岩が分布する地域は、河川によって浸食した浸食盆地が発達している。山に囲まれ防御と風水地理的に良いこの場所は、水が豊富なことから昔は農業と集落の発達に有利だったため、現代の都市発展にもつながった。
河川両岸に形成されている、水のはけが良く地面の高い自然堤防には、集落が立地し畑作が行なわれた反面、水のはけが悪い背後湿地には、排水施設が作られた後、田んぼとして利用された。
海岸
韓国の海岸は、最後の氷期が終わってから海面が上昇し、現在の水準に到達した約4,000年前から形成された地形である。東海岸の山脈は海岸線に並行しており、高い山地からなっているため海岸線が単純に形成された。黄海岸は山脈が海岸線の方に向かっており、低い山地が半島と島になり、山脈と山脈の間は湾になって深く入り組んで、海岸線が複雑になっている。東海岸は、潮流作用がほとんどなく、活発な波の作用によって様々な形の海岸地形が形成された反面、西海岸は潮流の影響を大きく受け海岸地形が形成された。
西海と南海は、複雑な海岸、河川からの多量の堆積物、小さい粒子だけでなく、強い潮流作用によって、干拓地が広く発達し、早くから魚介類の養殖場として利用され、最近は、農耕地、住居用地、工業用地に干拓地が利用される場合が多い。海に突出し
ている所は、波の浸食によって形成された砂浜が発達し、海水浴場などに利用されており、冬の強い北西風の影響で砂丘が発達し、砂から耕地を保護するため、砂丘と村・農耕地の間に防風林と防砂林を造ったりもした。
東海岸は、傾斜が急で流速が速いため、運搬物質をそのまま運搬して砂質の砂浜海岸が形成された。また、河川が海に流れ出る河口が小さいため、砂によってそれがふさがれ湖が多く形成された。山地と丘陵地が海岸に面していることから、波による浸食で形成された崖が発達し、地盤の隆起と海面の変動によって階段の形の段丘地形が発達し、その段丘面の上に交通路や集落が発達した。それらは、東海のサムチョク(三陟)以南付近とポハン(浦項)のチャンキカプ(長寅岬)などでみられる。
海洋
三面が海の韓国において、海は資源の供給源としてだけでなく、交通路として大変重要である。東海は水深が平均1,700mmと深く、潮の干満の差と塩分の濃度が高く、暖流と寒流が交わる潮境水域であるため、絶好の漁場である。
西海は、水深が平均44mと低く、大陸棚が広く発達し、魚族資源と地下資源の開発として期待されており、潮の干満の差が大きいことを克服するため、多様な施設物を設置して活用している。だが、低濃度の塩分、北西風と低い水深によって冬の水温が低いため、漁獲量が少ない場合が生じる。南海は平均101mの水深に大陸棚が発達し、年中暖流の影響を受け、水温が一定であるため、養殖業に有利で多様な魚種が漁獲される最大の漁場である。